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口腔全体の把握に威力

 

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テルミナ歯科クリニック院長
鳥村 敏明

平成22年9月 中部経済新聞にて掲載
デジタルレントゲンと利用目的 テルミナ歯科クリニック院長
鳥村 敏明
【写真1】デジタルパノラマレントゲン(矯正用セファロ付)は、7秒で撮影ができ、解像度が高い装置
【写真2】デンタルレントゲンスキャナーはデンタルレントゲンイメージングプレート(フィルムのようなもの)を、2枚同時に17秒でスキャンして画像が見れるようにする装置

レントゲン装置には、フィルムに現像して観察できる通常のレントゲン装置と、フィルムへの現像ではなくコンピューターのモニター上に画像を映し、必要な時に紙にプリントできるデジタルレントゲンがあります。

さらにデジタルレントゲンには、撮影部位の大きさによって数歯を撮影するデンタルレントゲンと、上下の顎とその周辺までが観察できるパノラマレントゲンがあります。

小さな範囲のデンタルレントゲンにおいて、患者さんに照射される放射線量の差は、装置の種類や撮影部位によって違いますが、デジタルレントゲンは通常の装置の2分の1から6分の1の照射線量の低被爆線量です。具体的には、通常の装置で成人男性の骨の一番厚い下顎奥歯のレントゲン撮影をする時でも、デジタルレントゲンなら通常装置で小児の骨の厚さが薄い下顎前歯の撮影をする場合の少ない放射線量で充分撮影できます。

この点でデジタルレントゲンは低被爆で患者さんにやさしいレントゲンと言えますが、通常装置での放射線量も晴れた日に屋外に数分いる程度の量なので安全です。実際、現状では通常装置の方が画像の解像度も高く、ややきめが細かいのですが、ほとんど差がないのでインプラントの画像診断ではデジタルレントゲンが非常に有効になっています。大きな範囲で観察できるパノラマレントゲンでも通常の装置は安全な照射線量ですが、デジタルではその2分の1から4分の1の照射線量で済みます。

また、撮影した後に画像を見るために必要とされる時間は、通常の装置では数分かかりますが、デジタルレントゲンなら1〜17秒の短時間で観察可能になります。

パノラマレントゲンは、口腔全体を把握するのにとても有効なレントゲンですが、ところどころ歯が重なり合って映ったり、背骨などが一緒に写りこんで画像診断がしにくい場合があります。特に、歯周病のように歯と歯の間の骨が無くなる病気や歯と歯の間にできる虫歯には、パノラマレントゲンだけでは的確な診断が困難な場合が多くあるので、パノラマレントゲン1枚と小さなデンタルレントゲンを10枚または14枚撮影して併用することが必要になります。

インプラント治療では、インプラントを行う部位だけを観察するのではなく、口腔内すべてを把握して良い状態にすることが成功率の高さにつながるので、必ずパノラマレントゲンとデンタルレントゲンの併用を行います。このように当院のインプラント治療では、数多くの枚数を撮影しても患者さんにやさしいデジタルレントゲンを採用しているのです。




中部経済新聞にて掲載
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