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最新の骨造成材料

 

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テルミナ歯科クリニック院長
鳥村 敏明

平成23年2月 中部経済新聞にて掲載
確実な骨造成をする材料 テルミナ歯科クリニック院長
鳥村 敏明
バイオリンカー(上)と、合成カルシウム製剤

インプラント治療を行うには、手術に伴って60〜80%は骨をつくる骨造成(GBR)が欠かせないと言われています。これは、十分な長さ・太さのインプラントを埋入できる骨の量を獲得しつつ、将来の経年的な骨吸収に対応できるようインプラント周囲の骨量を充分確保するためにも重要だからです。

骨造成には、口腔内・口腔外から自分の骨を採取し、骨の欠損部に塊や細片として移植する自家骨移植が古くから行われていましたが、移植する部位以外のオペが必要になるだけでなく、オペ時間が長くなり、骨採取部の術後の腫れや痛みが比較的強いなど、患者さんの身体への負担が大きくなります。移植材としては自分の骨は非常に良い材料なのですが、最近では自家骨移植はなくなりつつあります。

現在は、自分の骨に変わるものとして種々の代用骨が使用されています。

代用骨には長所も短所もありますが、自家骨移植よりも低侵襲で患者さんの身体への負担はかなり改善されてきました。しかし、ほとんどの代用骨は砂のような形状で、骨の欠損状態によっては流れ出さないように吸収性あるいは非吸収性の膜などで覆う必要が多くなります。この膜の操作には、時間がかかることや手術の複雑さが否定できません。

そこで、最新の材料としてバイオリンカーを使用した合成カルシウム製剤が出てきたのです。この安全なカルシウム製剤は、完全に人工的に合成されたもので、60%のハイロドキシアパタイトと40%のベータTCPからできた細粒を整形外科で昔から使用されているポリ乳酸で被膜コーティングした材料です。これは、骨造成に使用する直前にバイオリンカーに浸すとポリ乳酸コーティングが溶けることによって、それぞれの細粒が連結しはじめ、約10秒でパテ状になります。これまでの代用骨とは違って、パテ状になることで骨造成部に密着適合させることができ、希望する形を与えられるようになったのです。このパテは血液に触れると約2分で硬化し表面が表面がつるつるでプラスチックの様に硬くなるので、従来のように種々の膜を使用して骨造成部の空間を維持する必要もなくなります。また、バイオリンカーは体内に入っても1日で排泄される安全な物質とされています。

この最新の材料を使って骨造成を完成させる期間は、骨欠損の形や量によって変わりますが6〜8ヶ月です。これを利用した骨造成オペの時間は簡単なケースでは5分位で終了します。患者さんにとって非常に低侵襲な骨造成オペが出来ます。





平成21年6月 中部経済新聞にて掲載
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