オペ当日から咬める仮ブリッジはインプラント治療症例

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無歯顎インプラントに威力

 
かめる喜び = 87 = テルミナ歯科クリニック院長
鳥村 敏明
平成23年10月27日 中部経済新聞にて掲載
ダブルスキャンCT撮影 テルミナ歯科クリニック院長
鳥村 敏明
 

現在、CT画像上でインプラントシュミレーションを行うことは、
安全にそして正確にインプラントオペを行う上で必要不可欠なものとなっています。

無菌顎インプラントオペを行う時、切開を加えず歯肉の小さな穴から骨を削り、コンピュータでシュミレーションした骨の正確な位置にインプラント埋込するフラップレスサージェリー(歯肉を切開しない手術)は、術後の痛みや腫れが非常に少なくオペの所要時間も短いので、患者さんが楽が受けられる低侵襲オペです。

このフラップレスサージェリーを行うためには、CTを撮影し、その画像上でインプラントの最適な位置をシュミレーションしたデータをセンターでCAD/CAMをつかってフラップレスサージガイドという部品を製作します。
サージガイドがあれば、歯肉を開けることなく正確にインプラントの埋入位置や角度、深さ、埋入インプラントの太さを予定通り再現して骨を削ることができ、インプラントの埋入も正確に短時間で安全に行えます。

CT画像からインプラントの最適な位置を割り出すためには、CT画像上に歯を並べた義歯のようなステント(CT撮影用のプラスティック部品)と歯肉と骨が同時に鮮明に写っていなければなりません。
これらが画像上に写ることで初めて歯肉の上に乗せるフラップレスサージガイドを正確に製作できるのです。

通常の骨を撮影する時には、ステントにレントゲン造影剤を入れた人工歯を入れて撮影したり、造影性のない義歯用人工歯にアルミチューブやステンレスなどのマーカー(指示部品)を入れて撮影し、簡単な手術用ガイドを製作します。

しかし、レントゲン造影剤を入れた人工歯やアルミチューブやステンレスなどは、すべてレントゲンを反射して画像を不鮮明にするアーチファクト(乱反射)が出るため、フラップレスサージガイドを正確に製作する障害となってしまいます。

それを解決するのが、ダブルスキャンCT撮影です。
小さな1〜1.5ミリのアーチファクトの少ないマーカーで、6か所ポイントを入れたステントを患者さんにしっかり咬んでもらい歯肉の形を正確に写しこんだ1回目標準電圧CT撮影を行います。

歯科で使われているコンビームCTは、医科用CTに比べて照射線量が少なく、CT画像のコントラスト(濃淡)が少ないため1回目標準電圧CT撮影にはプラスティックステントが写ってこないので、ステントだけを写すためのより低電圧の2回目CT撮影を行います。

2種類の撮影法で得たCT画像には、ともに6か所のポイントが写りこんでいるので、画像ソフトで2つの画像の6ポイントをぴったり重ね合わせて、骨・歯肉・ステントが写りこんだ1つのCT画像を作ります。

このダブルスキャンCT画像によって、各歯牙の正確な位置にすべて平行なインプラントを設定でき、患者さんにとって楽で正確に安全なフラップレスサージガイドを作ることが可能となるわけです。


 
 

グレーの下顎3D画像にダブルスキャンで取り込んだグリーンのステント3D画像。
ステントの各歯牙の最適な位置にインプラントが設定されています。




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