インプラント骨造成に使用するPTFE膜(遮断膜)|名古屋の歯科医院・テルミナ歯科クリニック

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中部経済新聞掲載 インプラントコラム

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医療法人エルザ会 テルミナ歯科クリニック

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かめる喜び114 インプラント骨造成に使用するPTFE膜(遮断膜) 医)エルザ会 テルミナ歯科クリニック 副院長 鳥村亜矢

骨が充分にある場合のインプラント処置は、簡単で最終セラミック冠装着までの日数も少なくて済みますが、骨が無い場合でも骨造成を行うことでインプラントは可能になります。
骨造成には、主に骨を造る材料である骨補填材と遮断膜を利用します。遮断膜には、骨補填材を囲って希望する形に骨ができるように形を保持する機能(スペースメイキング)と、口の中の唾液・食べ物・バクテリアなどの外来刺激が骨補填材に到達しないように遮断・隔離する機能があります。その中には、骨や歯肉などの組織の形成を促進させる機能を持つタイプもあります。
遮断膜には組織に入れると数カ月で吸収して無くなるものと、吸収しないで最後まで残るものがあります。従来から使われている吸収しないタイプのPTFE膜(100%ポリテトラフルオロエチレン膜)は、生物学的には不活性つまり歯肉中に入れても炎症や発熱を起こさないうえに、組織適合性があるので歯肉や骨の組織の中で違和感なくなじむという特徴的な機能を持っています。
PTFE膜は、成分が高密度で非常に細かい穴が開いた構造を持ちますが、歯肉や骨の組織とは完全に結合することなく、その穴はバクテリアを通しません。また、歯肉や骨の細胞が付着しやすい膜表面の形を持っているので、この膜を造りたい骨の形に伸ばして骨を造る部位に置くことで、骨補填材の移動を減らして歯肉組織の成長を促します。その結果、組織の下にできる新しい血管と骨を誘導する細胞を再び住まわすことができ、骨の欠けた部分を治すための有利な環境を提供するのです。
スペースメイキングは骨造成の処置において重要で、PTFE膜なら充分な硬さがあって自然に穴が開くことはなく、骨に適合するための充分なしなやかさもあります。この膜で骨補填材を覆って歯肉を閉じた場合には、約28日で除去するのが良く、もし歯肉が開いたとしてもバクテリアを通さないので28日間は外す必要もありません。極端に言えば、骨補填材を入れた後にPTFE膜を露出させたまま縫合糸で外れないように押さえておけばバクテリアに感染しないで過ごせます。28日後には、PTFE膜を麻酔なしで簡単に除去でき、その膜の下には新鮮な歯肉が見られるようになります。ただし、その歯肉組織や上皮組織は骨造成後14日~21日かけて形成されるので28日以内に膜を除去することはできません。
以上のように遮断膜を上手に使うことによって、患者さんはより楽にインプラントを受けることができるわけです。

PTFE膜

■平成26年2月27日

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