【写真1】手動連動マシンでリミング(切削)を行う準備をしている |
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【写真2】切削後のプレッタジルコニアブランクにカラーキッドで着色し、シンタリング(焼結、1200MPaになる)した状態。この後、前歯のみ専用陶材を築成し完成 |
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10年ほど前までの歯科医の夢は、金属を使わず美しいセラミックだけでブリッジを作り、それを長く持たせることでした。なぜなら、2002年以前のオールセラミックブリッジは、強度不足が原因で数歯のクラウンの連結部分に破損が起こっていたからです。
しかし、それ以前から続けられていた研究によって2002年、海外では2酸化ジルコニウムを使用した高強度のジルコニアセラミックがオールセラミックブリッジの土台として歯科用に提供され始めました。その仕上がりの美しいオールセラミックブリッジが、次第に金属に取って代わるものとして歯科界に広まったのです。
ジルコニアセラミックの原料は2酸化ジルコニウムですが、そのほとんどは日本の東ソーがジルコニア粉末として世界中の歯科材料メーカーに供給しています。歯科材料メーカーは、ジルコニア粉末に酸化マグネシウムや酸化カルシウム、酸化イットリウムなどの安定化材を混ぜ、円盤状などに成形したジルコニアブランクの形で歯科技工所や歯科医院に供給します。技工士は、CAD/CAM切削マシンや手動連動式切削マシンにジルコニアブランクを装着して125%大きな修復物を作り、シンタリング炉に約2時間入れて焼結させ、20%収縮させ強化させて精密な修復物を完成させます。その精度に関して言うなら実際は、CAD/CAMマシンよりもかなり熟練した技工士による手動連動式切削マシン利用の修復物の方が、格段に適合精度が高いのです。
従来の歯科用セラミックの曲げ強度は、70〜90MPa(メガパスカル、単位面積あたりの圧力単位)で、金属のコーピング(土台)に七宝のように焼き付け、その裏打ちによって強度を上げていました。2002年以降は、ジルコニアコーピングに焼き付けることができる約120Mpaの強度のセラミックを使用したオールセラミックブリッジやクラウンが実現し、より審美的になったのです。
ジルコニアは120MPaの曲げ強度があって非常に丈夫ですが、焼き付け用セラミックの強度がまだ少ないため、まれにセラミック部分の欠けや破損が生じることもありました。ごく最近これを克服するため開発されたプレッタジルコニアブランクは切削し終わって焼結強化前のジルコニアを16種類あるカラーリキッド液に5〜15秒浸して色を染み込ませた修復物をシンタリング炉に入れ、歯の色に合わせて着色し焼結強化した製作物ができるようになりました。
これによって特に厳密に審美的な仕上がりを要求される部分にだけに焼き付け用セラミックを使用し、強い咬合力が加わる部分はジルコニアで咬ませることができるようになり、欠けや破損を克服しています。
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