オペ当日から咬める仮ブリッジはインプラント治療症例

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インプラント

適材適所で形を選択

 
かめる喜び = 88 = テルミナ歯科クリニック院長
鳥村 敏明
ダブルスキャンCT撮影 テルミナ歯科クリニック院長
鳥村 敏明
 

インプラント体の形には、全体が先細りになったテーパードタイプと、全体が円筒形になったストレートタイプがあります。

その両方のタイプを扱うインプラントメーカーや片方のタイプしかないメーカーがありますが、近年のインプラントは、口腔内のほとんどすべての部位のあらゆる条件の顎骨に埋入することができるようになってきました。

その理由のひとつとして、インプラント体の形が貢献しているのです。テーパードタイプの特徴は、その形から骨の中に埋入される時に木ねじ(モクネジ)のように骨の中に圧縮しながら食い込んでいく状態になります。

インプラントが埋入された後、しっかり骨と結合していくための条件として、インプラントの初期固定が得られることが必要になります。つまり埋入した直後に、動かずしっかりとインプラント体の安静が保たれることが重要ですが、テーパードタイプは初期固定が得られやすいインプラントなので、骨粗鬆症の骨など非常に柔らかい骨にも比較的しっかり初期固定良く埋入できます。

また、上顎の奥のように上顎骨の中に上顎洞という大きな空洞があるところは、インプラントを埋入したい部位の骨の厚さが1ミリや1.5ミリというように薄い場合が非常に多いのですが、こういう場合でもテーパードインプラントは、かなりしっかりした初期固定を得ることができます。上顎臼歯部の骨が無くなった部位にインプラントを埋入する時も、骨造成法としてサイナスリフト(側方からの上顎洞底挙上術)やソケットリフト(歯槽頂からの上顎洞底挙上術)を行い、同時に骨の高さ不足部位に初期固定を得るためテーパードインプラントを使用することがほとんどです。

また、テーパードインプラントは先細りになっているので両側の歯が接近してインプラント埋入部位のスペースが狭い場合にも、埋入時に隣在歯の歯根にインプラントが当たってしまう危険が少なくなります。

これに対してストレートインプラントは、その形からインプラント体の体積が大きいので、同じ長さのテーパードインプラントより咬合負担能力(かむ力に負担する能力)が大きくなります。たとえば、神経などの位置により骨の高さが少ない時には、テーパードインプラントより短いインプラントでも充分な咬合負担能力を示すことが多くあるのです。

このようにインプラントは、適材適所で形を選択していくことで、安心安全に永く使用できる確率が高くなります。


 
 

テーパードタイプ(左)とストレートタイプのインプラント体




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