〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦2-8-3
日本銀行 名古屋支店南隣り
(岐阜・三重からも通院圏内)
【診療時間】 | 月・火・水・金/9:30~18:30 土・祝/9:00~18:00 |
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【 休診日 】 | 木曜・日曜 |
月・火・水・金
9:30~18:30
土・祝
9:00~18:00
木曜・日曜
当院では、診療前に患者さんの主訴を問診しますが、その際に既往歴(これまでにかかった病気)や現病歴(現在かかっている病気)についてもおたずねします。
既往歴と言われると、大きな病気だけのイメージが強いかもしれませんが、薬の副作用をはじめ、アレルギーや交通事故、出産経験なども含まれます。問診を行って患者さんの体質を把握することは、治療法の向き不向きを判断するための重要な手掛かりにもなるのです。
歯科治療には麻酔を使用することが多いので、患者さんの身体の状態やアレルギーによっては、麻酔薬の種類を変える必要があります。
以前のコラムでも述べましたが、血管収縮薬を含まない麻酔薬は、血管収縮薬を含む麻酔薬に比べて循環器疾患の患者さんに対する安全性が高く、高血圧症の患者さんでは3本までの投与が可能です。(血管収縮薬入りの麻酔薬よりも効果が発現するまでに時間がかかります)
歯科用局所麻酔薬には、ph調整剤や防腐剤が添加されていますが、アスピリン喘息の患者さんは、防腐剤であるパラベンで喘息発作を起こす危険性があり、パラベンを含有していない局所麻酔薬を使用する必要が出てきます。
また、歯科治療後には内服薬を処方することも多く、アレルギーと無縁の薬は存在しないので、問診によってアレルギーや現在、過去の病歴について詳しくチェックしなければなりません。
問診を行うことは、治療する際に注意することができるだけでなく、必要に応じては担当の先生に対診し、どのような薬を使用すればいいかを確認することもあります。
当院ではインプラント治療を多く行っていますが、問診は、インプラント治療に関わらず、他の治療においても非常に重要です。
現代社会において、何かしらの疾患を持った方が増えているので、全身状態を把握した上で歯科治療を行うことが必須になっています。
これからも、初診時だけではなく、通院中でも何か変わったことがあった場合には、それぞれの担当医が常に把握できるようにしたいと考えています。
■令和2年5月29日