口腔内洗口液の効果|名古屋の歯科医院・テルミナ歯科クリニック

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中部経済新聞掲載 インプラントコラム

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医療法人エルザ会 テルミナ歯科クリニック

  • 住所
    〒460-0003
    愛知県名古屋市中区錦2-8-3
    日本銀行 名古屋支店南隣り
    ※アクセスの利便性も良いため、名古屋近郊以外にも、岐阜・三重からの患者様にもご来院いただいております。
  • 電話番号
    052-202-0010
  • 診療時間

    月・火・水・金

    9:30~18:30

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    9:00~18:00

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口腔内洗口液の効果 医)エルザ会 テルミナ歯科クリニック 院長 鳥村敏明

COVID-19の勢いは、衰えを見せる気配がなく、ますますウイルスが拡大しているように思えます。
前回も報告しましたが、天然歯はもちろん、インプラント治療においても歯みがきによる清掃によって術後の口の中をクリーンな状態にすることが、その寿命を長期にわたって良好な状態を保つためにも必須です。
口腔内には、1000億個以上の細菌やウイルスが存在していると言われています。
インプラント周囲炎は、この口腔内の細菌によって感染が起こり、場合によっては重篤な状態となってインプラントを撤去しなくてはならないことも発生します。
このことからも食物を摂取した後の清掃が非常に重要なのです。
現在では、インプラント治療後の感染防止のためにクロルヘキシジンという薬による含嗽が推奨されていますが、最近読んだ論文(J Oral Science Rehabil-itation)では、これに代わる洗口液(亜鉛置換ナノハイドロキシアパタイト、L-ピロリドンカルボン酸亜鉛)の効果が報告され、0.2%のクロルヘキシジンとの比較対照実験が行われました。
その洗口液は、0.2%のクロルヘキシジンと同等のプラークに対する効果が報告されました。また、クロルヘキシジンの場合は、歯の着色、舌の変色、口腔粘膜のヒリヒリした痛みなどの作用も報告されています。
結論として、Zn-nHApおよびZn-PCAを含有する洗口液の抗菌効果は、クロルヘキシジン含有洗口液とほぼ同等でありながら、クロルヘキシジンが引き起こす作用は起こらないという新しい薬として大きな期待が持たれています。

■令和2年8月28日

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