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インプラントを選択するためには、いくつかの科学的根拠が必要になります。
一つは「表面構造」で、世界中の研究機関が研究しています。インプラントが骨に入る部分の表面構造が良ければ、埋入オペ後短い期間で骨としっかり結合し、上部のセラミック冠を早期に装着することができるのです。
二つ目は「形態」で、埋入時の一次固定が良い(つまりしっかり動かない状態で埋入できる状態)ことをはじめ、柔らかい骨でもしっかり固定できること、アバットメント(土台)との結合がしっかりする形態であること、表面積が広く強い咬合支持能力がある形態であること、そして永く骨吸収を防ぐことができるアバットメントとの連結形態などが大事になります。
三つ目は「材質」で、長期間破損・破折をしない材質や、骨と効率よく結合する材質が求められます。
今回は一つ目の「表面構造」について説明します。
図に示したように、現在SLA(エスエルエー)やSLActive(エスエルアクティブ)という表面構造が、骨との結合スピードが一番早いので世界で人気になっています。SLAはサンドブラスト・ラージグリッド・アシドエッチングの略で、インプラント表面に「砂状アルミナを吹き付けて大きなくぼみを作り、酸で細かい穴を多数開ける」処理法のことです。
図左下のようにSLAとSLActiveのBIC(Bone Implant Contact、骨インプラント接触率)は、インプラント埋入後4週間で約60%ですが、イタリアナンバーワンインプラントはZirTiという表面構造を持ち、図左上のようにZirTiのBICは4週間で約65%になります(ボッティチェリ教授発表)
図右中央の写真のようにZirTi表面を骨芽細胞(青い部分)は、速いスピードで進展していくのです。
このように、現在では長年世界一の骨結合スピードを誇っていた表面構造に勝るとも劣らないものができているので、常に世界の技術革新に注目していることの必要を強く感じています。