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インプラント治療を行う時、骨が不足していることが多くあり、通常はその足りない骨の高さや幅などの骨量を増やす骨造成を行います。
たとえば、上顎の後方には上顎洞という空洞があるので骨の高さが5~7mmになる場合があったり、下顎の後方に取り外し義歯を長年使用したり、重度の歯周病で歯を失ったりした結果、骨の高さが5~7mmとなる場合があるのです。
通常の長さ10mmインプラントを埋入すれば2~3カ月でセラミック冠を装着できますが、骨の高さが5~7mmしかなければ、ほとんどの場合は骨造成する必要があり、患者さんは「骨造成の費用が余分にかかる」「オペの時間が長くなる」「下顎の骨造成では術後腫れたり痛んだりすることがある」「最終セラミック冠装着まで6カ月以上の期間が必要となる」などのストレスを感じることになります。
このような場合、ショートインプラントならこれらのストレスから解放される可能性が高くなるのです。
たとえば海外では、長さ4、5、6、7mmなどの短いインプラントが存在し、太さも4.25mmや5mmなど維持力の高いインプラントがあるので、骨造成することなくインプラントが埋入できます。ケースによっては、すべてのサイズのインプラントで埋入当日にオールセラミック冠の型どりができ、オペ後4~7日でセラミック冠の装着が可能になる上、長期安定性も期待できるのです。
国別のインプラント使用量からみると、日本は1万人当たり年間36本で世界15位と、先進国の中では最下位に甘んじています。その原因の一つが、患者さんのストレスにあると思われます。
私は、歯科医ならばどうしても必要な場合以外は、ショートインプラントを使用することや、可能な限りインプラントの本数を減らすことを検討したり、骨がある場合はそれを利用するためにインプラントを傾斜させて埋入するなどの方法を採用したりする努力によって、患者さんのストレスとなる骨造成を極力減らすべきだと考えています。
■平成28年1月28日