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1990年代、インプラント失敗の主な理由は、インプラントへのオーバーローディング(荷重がかかりすぎること)にありました。
多くの動物実験や臨床実験による結果では、このオーバーローディングが骨に対して悪い影響を及ぼすのかどうか、明確ではありませんでした。どれくらいの荷重が骨に加わった時に骨が吸収し、インプラントの失敗につながるかは、炎症のある場合を除いて不明だったのです。
インプラントと骨組織の間のマイクロモーション(微細なインプラントの動き)が、インプラントの失敗につながることは証明されていましたが、インプラントと周囲の骨組織が十分に結合されている場合には、荷重はむしろ骨形成を促し、結果的にオッセオインテグレーション(骨とインプラントが結合されること)を促進することがわかってきました。
骨は、家や橋の建設とは違った性質があります。骨に力が加わるとその荷重に対して骨が適応し、骨は再構築されて形を変えるようになるという理論をドイツの外科医ウオルフが提唱しました。これが「ウオルフの法則」と呼ばれているものです。
テニスプレーヤーの利き腕が反対の腕より太くなったり、重力の無い宇宙に行ったパイロットが帰還後に歩行困難になるなどの現象は、この法則を示しています。また、骨折後の治癒についても、早期から歩行することが勧められているのもそのひとつです。
近年ではインプラント治療においても、この原理を利用して即時荷重(インプラント植立後すぐに荷重を加える)が行われるようになり、通常荷重と同程度の成功率が得られるようなっています。
この方法は、患者さんの来院時間を少なくし、食事制限などの不便な期間を短縮することができる治療と言えるのです。
これらのメリットからも、当医院ではこの治療を長年に渡って行ない、成果を上げています。
■平成29年10月26日