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前回のコラムでも紹介しましたが、本年6月28日から3日間の予定でスペインのバレンシアにおいてインプラントの国際学会「Premium Day」が開催されます。
もちろん私も参加する予定ですが、プログラムを見ると、BOPTテクニックに関する講演を行うスピーカーが多いことが分かります。
このBOPTテクニックは、イタリアの歯科医師であるイグナシオ・ロイ先生が開発したテクニックで、イタリアを中心に世界中に広がりを見せています。今ではスペインをはじめ、ブラジル、中国等でも歯科医に対してBOPTに関する教育が行われるようになってきたと聞いています。
このテクニックは、もともと天然歯に応用され、従来の歯牙の支台歯形成ではシャンファーと言われる段をつけて削合することが行われますが、このBOPTテクニックでは歯牙を垂直にバーチカルプレパレーション(垂直的な歯の形成)と言われるテクニックを用いて行います。
このテクニックを用いれば、左右が対称でない形状のクラウンや歯肉のラインを揃えることができるのです。それだけでなく、歯肉が退縮している場合は、その歯肉を厚くして退縮を治し、黒ずみを取ることもできます。
通常、このような症状のある場合は外科手術を行って治療しますが、この方法なら歯の形成のみを行って治療できるわけです。さらに、痛みが少なく侵襲の少ない方法として、患者さんにも喜ばれております。
また、このBOPTの理論はインプラントにも応用され、天然歯と同じような感覚でシンプルな治療を行うことができます。
以前のコラムでも紹介しましたが、インプラントには天然歯と違って歯根膜(天然歯の周囲に存在し、軟組織に血液を供給する)がないため、歯肉が薄いと問題発生する場合があります。
しかし、私が現在使用しているインプラントは、ネック部(粘膜)の部分が細くなっているので歯肉が厚くなり、歯肉を健康に保ちます。それに加え、BOPT理論に基づいた補綴設計を行うことで、審美的観点からも良好な結果が得られることが大きな魅力だと考えています。
BOPT形成したインプラントの土台
歯肉が下がりにくいBOPTの形のセラミック冠
■平成30年3月29日