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【診療時間】 | 月・火・水・金/9:30~18:30 土・祝/9:00~18:00 |
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早いもので今年も5月が過ぎ、暑い夏の季節が訪れようとしています。
私は、この6月にスペインのバレンシアで開催予定のインプラント学会"Premium Day"に参加し、インプラントに関する最新の情報を得ることによって、今後のインプラント治療に役立てようと思っています。
インプラント治療は、多くのメリットを患者さんに与える治療として世界中の歯科医によって行われていますが、日本においてもインプラント治療が行われるようになって30年以上が経過しようとしています。
この治療に関する技術的な革新は大きな進歩をとげ、インプラント治療に必要な骨造成(骨の幅や高さを大きくする技術)や歯肉を厚くするための人工の生体材料の発展のおかげで、骨や歯肉に問題を抱える患者さんに対しても有効で負担の少ない治療を提供することが可能になっています。
インプラントに関する我々の関心は、かつてはインプラントに対して骨がどのように反応するかでしたが、今は骨と上部構造(クラウン)の間の歯肉に関心が集まっているのです。以前にもこのコラムで記述しましたが、インプラント周囲の歯肉にとって重要なことはその厚みですが、日本人はアジア人種に属し、西洋人と比較してこの粘膜の厚さが薄いと言われています。
私が現在使用しているインプラントは、このインプラント周囲歯肉をできる限り厚くできるようにデザインされたネック形状をしていますが、このインプラントネック部の歯肉が厚くなれば血液循環が良くなり、ネック周囲の線維芽細胞やコーラゲン線維の成長を促すことによって、歯肉の退縮を抑制する効果のあることが証明されています。
厚いインプラント周囲の歯肉は、長期にわたって歯肉の健全性を保ち、骨の吸収を抑えることができると言われていますが、まさにスペインで行われる学会では、このようなインプラント周囲の歯肉の役割がトピックスとなっています。
インプラント周囲の歯肉が上に向かって成長する形状
インプラント周囲の歯肉が下に下がる形状
■平成30年5月31日