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国際インプラント学会Premium Dayは、2年ごとにイタリアとスペインにおいて交互に開催されますが、今年はスペインのバレンシアで6月28日から30日まで3日間開催され私も参加しました。
今回の学会のメイントピックスは、“BOPTテクニックとPramaインプラント”で、スペインの歯科医を中心に約400人もの参加者があったのではないでしょうか。
今やインプラント治療は、高い成功率が得られる治療法として確立しています。しかし、長期にわたる症例の中にはインプラント周囲の炎症が発生する場合があり、これは天然歯で言う歯槽膿漏として知られているところで、予防するには患者さんの口腔内清掃(ハミガキ)が重要になります。
まさに今回の学会では、“インプラント周囲の生物学”というテーマが大きく取り上げられていました。
インプラントは、骨と結合することが知られていますが、インプラントに連結するアバットメントと歯肉については不明なことが多く、長期にわたる臨床結果では、歯肉が退縮してインプラント本体が歯肉縁上に見えてくるということが分かってきています。
インプラントが骨の中に植立されたあと、インプラント周囲の歯肉組織にどのような反応が起こるのか大学レベルで詳しい研究が行われていますが、最近では“Biology(生物学)”という言葉が話題となっています。
これまで、このコラムではアバットメントとインプラント本体の接続部分の位置について言及してきましたが、このバレンシアの学会でもこの部分について大きく議論がなされました。その中で、過去に発表されいる多くの文献研究をもとに、この接続部分はバクテリアの発生源となり、インプラント周囲組織の炎症が発生しやすくなることが発表されました。
今回の学会では、この接続部分を排除したインプラント(Prama)と従来デザインのインプラントに関する多くの研究結果が発表されていたのも印象的でした。
スペイン・バレンシア Premium Day インプラント学会のパンフレット
イタリアのインプラントについて、院長が関係者に質問
■平成30年7月26日