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私が6月末に参加したスペインのバレンシアでのインプラント学会Premium Day Valencia 2018には、約1000人の参加者があったと、主催者から報告されました。
メイントピックスは“インプラント補綴の現在と未来”で、インプラントにおいて現在もっとも注目されているインプラント周囲炎の治療に関して、その原因と対策に関する講演が多く発表されました。
インプラント治療が成功率の高い治療ということは、多くの学術論文によって証明されてきましたが、従来の考え方に変化が起こってきています。今やインプラント周囲炎は、インプラントシステム・軟組織(歯肉)・補綴物の相互関係を研究しなければならないことが判明してきているようです。
大学レベルの研究が新しく始まり、インプラント周囲炎の予防と病気になった場合の治療法が研究されるようになってきて、今後もあらたな研究論文が大学から発表されることになると思います。
このコラムでも、口腔内には多くのバクテリアが存在していることを何度も伝えてきましたが、まさにこのバクテリアをいかに除去するかが口腔内における大きな課題となっています。
インプラント治療を行う私たち歯科医が困っていることは、インプラントや天然歯の周囲の歯肉が退縮(リセッション)し、その結果インプラント本体や歯根が表面に現れ、見た目が悪くなるという問題です。この問題は、補綴物周囲の清掃に大きく依存していることは言うまでもありませんが、インプラントとアバットメントの連結部やその表面性状や形に大きく関わっていることが今回の学会で示されました。
これまでは、インプラントと骨の関係やGBR(骨造成)といったテーマが発表されてきました。しかし今後は、このインプラントネック部における“生物学”というテーマについての研究が始まり、この学会でのテーマとなることが講演を通じて理解できました。その具体的な内容は、これからもコラムで伝えていきたいと思っています。
公演会場
演者
■平成30年8月30日