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先日、長年にわたってインプラント周囲炎を研究しているスイス・ベルン大学の名誉教授Niklaus P Lang先生が来日され、「インプラント周囲病変の予防および治療法」という内容の講演がありました。
今やインプラント治療は、世界的に認められた歯科治療として確立されていますが、インプラントも天然歯と同じように、口腔衛生が悪いとインプラント周囲炎という病気になります。
ラング教授は、インプラント周囲炎になる前の粘膜炎の段階で、炎症をコントロールすることが重要だと強調しています。
インプラント周囲炎が発症すると、インプラント周囲の骨が溶けて、出血したり、膿が発生し、最終的にはインプラントが脱落します。だからこそ、周囲炎になる前の粘膜炎の初期段階で炎症の進行をくいとめることが重要になるわけです。
また、インプラント周囲の軟組織の病変が発生しやすい人は、喫煙者や歯周病経験者だけでなく、口腔内をきれいにしない傾向があるので、生活習慣を改善しなければなりません。
インプラント周囲炎・粘膜炎にならないためには、歯科医院から勧められる定期検診を受診することが良いと思いますが、それは、天然歯の場合と同じくインプラントの周囲炎も自然に治ることはないので、定期的な点検を行うことがとても大切だからです。
歯科医院では、プロービングをして出血の有無、歯肉ポケットの深さの測定、レントゲン写真を撮影して診断を行います。
インプラント周囲炎の発生率は、世界的な専門家のレポートによると約10~20%と報告されています。インプラント周囲炎は細菌感染による炎症疾患で、病気の進行状態によって治療法を変えなければなりません。
いったん細菌に感染すると、歯磨きや洗口剤だけで治癒する可能性は少ないと考えられます。ぜひインプラント治療を受けた病院の定期検診を受診するよう、強くお勧めします。
スペインのPremiumDayインプラント学会で撮影した症例
Lang先生と著者
■平成31年03月28日