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上顎の奥に欠損がある患者さんのインプラント治療を考えた場合、この部位の骨が非常に少ないことがよくあり、骨造成(骨を造る処置)を行なうために頬の横から1.5cmくらいの穴を開けて骨補填材(骨を造る材料)を入れ、6~9ヶ月かけて骨を造るサイナスリフトという処置を行なうことがあります。
しかし、骨ができてからインプラントを埋入することになるので、セラミックが入るまでに合計9~12ヶ月も必要になってしまいます。
当クリニックでも3年くらい前まではこの方法を行なっていましたが、浸襲が大きく術後に必ず腫れたり、手術の時間も長く、インプラント埋入を同時に行わない場合はサイナスリフトとインプラントの2回オペを行うため、さらに数ヶ月余分な期間がかかるのです。結果的に患者さんの体力にも負担が大きくなるので、現在ではサイナスリフトは行っていません。
現在は骨の厚さが0.7cmくらいの場合でも骨の頂点に小さな穴を開け、そこから骨補填材を入れるソケットリフトという処置とインプラント埋入を同時に行っています。
この方法なら術後ほとんど腫れることはなく、オペ時間も短時間で済み、患者さんは楽にオペが受けられます。
本症例の患者さんは右上6番目の歯の欠損があり、そこをインプラント治療したいとのことでした。院内でCT撮影後、骨の高さが5mmしかないのでソケットリフトで骨造成を行なうと同時にインプラント埋入することと、すべての処置をフラップレス(歯肉を開かず歯肉に小さな穴を開けて行なうインプラント埋入法)で行なうことを説明しました。
そのオペに実際に要した時間は、麻酔を打ち始めてから終了するまで約30分でした。その後、腫れや痛みはなく経過は良好です。
このように患者さんに負担がかからない処置法ができるのも、院内歯科用CTを利用し、オペ前に骨などの立体像を確認できるからだと思っています。