フッ素入り歯磨き剤はインプラントに不向き|名古屋の歯科医院・テルミナインプラントセンター

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中部経済新聞掲載 インプラントコラム

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医療法人エルザ会 テルミナインプラントセンター

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    〒450-0002
    愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4
    JR名古屋駅コンコース
    ファッションワン内
    ※アクセスの利便性も良いため、名古屋近郊以外にも、岐阜・三重からの患者様にもご来院いただいております。
  • 電話番号
    0120-455-758
  • 診療時間

    月・火・水・金

    9:30~18:30

    土・祝

    9:00~18:00

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    木曜・日曜

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フッ素入り歯磨き剤はインプラントに不向き 医)エルザ会 テルミナ歯科クリニック 院長 鳥村敏明

通常、インプラントはチタンという金属で作られています。
チタンは軽く、比較的強度もあって錆びにくいことから、ゴルフクラブや航空機、建築、潜水艦、化粧品など多くの分野で使用されている素材です。
私たちのカラダは、異物が入ってくると拒絶反応が起こりますが、チタンインプラントは拒絶反応が起こりにくく生体親和性があり、生体の中で腐蝕しにくい材料であることが多くの科学的実験によって証明されています。
生体の中には、血液をはじめ、体液、酵素、バクテリアなどさまざまな物質があり、インプラント周囲にはこれらの物質が絶えず存在していることになります。インプラントは骨の中に埋め込まれますが、支柱部分は口の中に立っています。この支柱の周りは、バクテリアなどの細菌が体の中に入らないように歯肉によって守られています。
しかし、インプラントとアバットメントの接合部のネジが緩んだりすることによって、隙間や亀裂ができると小さなスペースができます。そこには酸素が入ってきにくい状態になりますが、場合によっては亀裂腐蝕や孔蝕と呼ばれる化学反応が発生してPH値が下がり、その部分が酸性になります。
このような現象が発生する理由は、口腔内には唾液などの媒質があり、局部電池などの電気化学的な反応がおこるからですが、以前からヤコブ・ビルツ教授(スイスのバーゼル大学)の腐蝕学の講演に何度も参加していたので、その発生については知っていました。
最近、フッ素の入った歯磨き剤(写真左のようにチタンが荒れた状態になる)は、インプラント装着患者には使用しない方がよいという文献が発表され、当院ではフッ素のはいっていない歯磨き剤(写真中の歯磨き剤は写真右のようにチタン表面がコーティングされ保護された状態になる)をできるだけ勧めています。
また、この歯磨き剤でハイドロキシアパタイト(歯のエナメル質の95~97%を占める物質)含有のものは、ダメージを受けたエナメル質を修復する作用もあることから特にお勧めしていますが、私自身もこの歯磨き剤を使用しています。



■平成29年9月28日 中部経済新聞にて掲載

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